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2018年1月27日 (土)

デザイン思考で‘変化を促す’(1)

一般社団法人デザイン思考研究所が提供される予定の認定プログラム「デザイン・シンキング上級ファシリテーター講座」に参加させていただきました。
本格的なプログラム開始に先立ち、パイロット運用の段階にある本プログラムですが、昨年「デザイン思考マスタークラス(3日間)」に参加させていただいたご縁で今回の参加となりました。

今回の投稿では、「デザイン思考に出会うきっかけ」についてまとめています。
続く投稿にて「デザイン・シンキング上級ファシリテーター講座の参加」について報告します。


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(写真)学科横断型プロジェクトとデザイン思考
1)学科横断型プロジェクトとデザイン思考の出会い

2016年から有志学生たちと取り組む学科横断型課外プロジェクト「学ラボー!」では、デザイン思考の考え方を取り入れています。

このプロジェクトでは、新しいモノ作りにおいてデザイナーがどのような役割を担うのかを模索したいという思いからスタートしました。
「ビジネス」「エンジニアリング」「デザイン」をキーワードに、専門分野の異なる学生たちが集まり、異なる知識・スキルを持ち寄り製品を提案することをゴールに取り組んでいます。
この活動をスタートして課題となったことの1つに、チームメンバー同士のコミュニケーションがあります。
「専門用語が異なるので何を言っているのかわからない」「ものづくりの順番が違う」など、取り組んでみると自分たちの当たり前がチームのルールとして成り立たないことや、そもそもゴールの認識がズレているなどが浮き彫りになってきたのでした。
つまり、モノ作りにおいて「技術中心」「作り手中心」になってしまっていたことに気づいたのでした。
せっかくモノ作りをするのであれば、「人間中心」「ユーザー中心」の考え方で、人々が必要とするものを作りたいということでたどり着いたのが「デザイン思考」の考え方でした。
さて、このデザイン思考の考え方ですが、なかなか定義が難しいのですが「なぜ今、デザイン思考が注目を集めているのか?」に詳しくまとめられています。
アメリカのデザインコンサルティングファームIDEO社によって提唱され、スタンフォード大学d.schoolを中心に実践される“デザイン思考(design thinking)。
その特徴は、ユーザーを徹底的に観察し、プロトタイプを作り、実践し、改善を短期間で繰り返すプロセスと、その根底にある、“人間中心”という価値観にある。
では、どうして「デザイン思考」が注目を集めているのでしょうか。その背景についても同サイトにて紹介されています。

なぜ今、デザイン思考が注目を集めているのか?
  • 不確実性の増大した予測不可能な社会の到来
  • 多様なバックグラウンドを持つ人材のチームがイノベーションを生み出す
  • オープンなイノベーション創出環境
  • 技術起点から社会価値起点への発想基軸の転換
  • 機能的価値から意味的価値へのシフト
  • IT業界に求められるイノベーション創出環境の整備
引用:なぜ今、デザイン思考が注目を集めているのか?

2)デザイン思考を活用したプロジェクトのスタート

こうして出会った「デザイン思考」についてまずは書籍を通じて手順やスキル、ツールなどを学びました。
プロジェクトでの導入方法を知りたいという思いから、デザイン思考研究所が提供されている「デザイン思考マスタークラス」に参加しました。

3日間でデザイン思考の5つのフェーズを体験的に学ぶセミナーで、人間中心にデザインすることや発見したインサイトからアイデアを発想する方法を体系的に習得することができました。

学科横断型プロジェクトでも早速デザイン思考を活用してみました。
学校に隣接する病院にフィールドワークにでかけ、看護師さんの問題点をリサーチしました。
そこで発見した看護師さんの抱える悩みを元にインサイトを発見し、問題を解決するアイデアを導きだすことができました。

3)IoT製品「EATN's」

IoT製品「EATN's」は、病院にリサーチに出かけ看護師さんにインタビューする中で課題が見つかった製品です。
現在病院では看護師さんが不足しており、患者さんの看護に関わる仕事量が増大しています。
そんな中でも負担の多い、患者さんの3食の食事記録をつける作業に着目しました。
現在手描きでメモしている「残食記録」をIoT技術を活用して軽減できるよう企画・制作しました。

4)Device2Cloudでの優勝!
12月に開催されたDevice2Cloudコンテスト2017に出場し、このチームで制作した「EATN's」が見事!優勝作品に選ばれました。
エンジニア、プログラマ、デザイナーが連携して制作した点を高く評価いただくことができて、学生たちも喜んでいました。
また、今回の作品の開発では、実際に病院や看護師さんにご協力を頂きインタビューを行なえたことが大きな学びとなりました。
実際に利用者のいる環境に出かけ、課題を発見することから製品の提案に結びついたこの作品と開発体験は学生たちにとってかけがえのない経験となりました。

「人間中心」「ユーザー中心」の考え方で、デザイン思考を活用したプロジェクトとなりました。

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第8回 Device2Cloudコンテスト決勝大会レポート:
IoTシステムを作り出す学生コンテスト、勝負の分け目は「誰のために何を作るか」



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